全盲の経営者
荒川明宏
Arakawa Akihiro
生まれ変われるとしても
「目が見えない人生で、もう一度やりなおしたい」と心から言いたい。

プロフィール
株式会社ラビット代表取締役社長(1999年創業)
社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会 常務理事
NPOサイトワールド 理事長
一般社団法人日本視覚障害者サポート協会理事長
社会福祉法人視覚障害者支援総合センター評議員
一般財団法人一枝のゆめ財団評議員
ルーテル学院大学非常勤講師
2023年 近藤正秋賞 受賞
近藤正秋賞とは?
地域団体活動や就労、経済、政治等の分野で活躍し、著しい功績をあげており、
さらに今後の活躍が期待される人で、過去に勲章、褒章、点字毎日文化賞等を受賞されていない視覚障害者を顕彰する賞。
開発した作品によって表彰。


経歴
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1966年:東京都生まれ
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1975年:網膜剥離で失明(全盲になる)
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1988年:(社福)日本ライトハウス情報処理学科卒業
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1989年:R社にシステムエンジニアとして入社
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1993年:㈱アメディアにシステムエンジニアとして入社
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1995年:同社常務取締役に就任
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1999年:㈲ラビット設立
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2001年:株式会社へ組織変更
「障がい者雇用」という言葉が無い
本当の差別がなくなる社会へ
私は「全盲の視覚障がい者」であり、10人の従業員を雇う「会社経営者」でもあります。
創業20年の存続率が0.3%と言われる中、25年以上経営をしてきました。
その私だからこそ、できる貢献の1つが“「障がい者雇用」という言葉が無い、本当の差別がなくなる社会”の創造と考えています。
経営者の立場からしてみれば、
雇用した最初の時点では、
・雇用関係としてどう関わったらいいかわからない
・上司部下やチームメンバーとしてどう関わったらいいかわからない
・どういう仕事や役割を与えたらいいかわからない
仕事が始まってからも…
・何が原因で躓いているのかわからない
・本人の努力で改善できることなのか?ハンディキャップによるものなのか?判断がつかない
・どの程度負荷をかけていいのかわからない
・どう教育したらいいかわからない
このような問題・課題を抱えているのではないでしょうか?
それにより、
雇用をしているにも関わらず、戦力として扱えず、
どうしても「義務を果たすもの」で止まっていることがほとんどと思います。
また、一方で、障がい者の立場からすると、
・能力を見てもらえない
・常に同じ状態で、ずっと取り残されている感じがする
・疎外感を常に感じている
・期待をされていない感じがする
という問題を抱えており、
不公平感や不満を感じていくことも珍しくありません。
しかし、「障がい者」ということを引け目に感じ、
時間を取らせたくないと感じる方も多いのが事実です。
これでは両者ともに、しあわせになれません。
だからこそ、私としても障がい者であったとしても
働きがいをもってお仕事をして、
企業と社会に貢献しつづけていきたいと思っています。
視覚障がい者は健常者が思っている以上に
いろいろなことができます。
ぜひ、視覚障がい者への対応を
「義務」と捉えるのではなく、
あらたなビジネスチャンスと捉えてください。
私はそんな会社になるよう願いを込めて
株式会社ラビットをつくり、今も経営しています。
とはいえ、当たり前に見えているものを
相手が見えていないというのは
意思の疎通に困ることがあると思います。
そんな時は、ぜひ気軽に当社にご相談いただけたらと思います。